今日は3.11 東日本大震災から7年目ですね。
当時のことは忘れずに、そして一日一日を大切に生きることを心がけていきたいですね。

それでは、今日の日記。
今日は少し重めなので、注意してくださいねー。


11

私が生まれた1970年代は手話が禁止されていた時代。
私は5歳まで聾学校に通いましたが、そこでも
「手話をするとバカになる」
「手話は猿真似だから恥ずかしい」
という考えがあり、手話を教えてもらうことはありませんでした。

また、
「聞こえる人の世界で生きていけるように、
聞こえる人みたいにならないといけない」
と言われ、

とにかく

1.補聴器を使って耳で聴けるようにすること
2.発音がうまくなるようにすること

この2点を重視した訓練が行われていました。

なので、まだ2歳から毎日聾学校に通い、朝からずっと訓練。
家に帰ってからも夜遅くまで訓練の日々。

この当時の記憶は実はあまりありません。
ただ、毎日訓練ばかりしていて
家でも訓練ばかりしていて
発音がうまくできないと親のビンタが飛んできたことしか覚えていません汗

そして小学校は地域の学校に入りました。


2

私が通っていた小学校は難聴学級があり、
私と同じ聞こえない子も同級生で他に三人いました。
(その他はもちろん、普通の小学校と同じでした)

なので、聞こえない子が誰もいない学校よりは
マシだったと思いますが、
それでも色々とストレスがたまっていたのだと思います。

例えば、発音がうまくないと友達を作るのも難しかったですし。。

(当時は筆談というやり方さえも知りませんでした)

また家に帰ってからも、学校の勉強についていけるように夜遅くまで勉強漬けで
更に親との意思疎通もうまくいってなかったこともあり

毎日毎日口の読み取りに集中しなければならない生活、
毎日毎日周りの挙動に目を配らないといけない生活、

これらをどれか1つでも怠ったら

「聞こえない人はこれだから、、」
「聞こえないんだからしっかりしなさい」
「聞こえないんだからもっと頑張りなさい」
「聞こえる人の方が正しいんだから」

と言われ
学校でも家でも常にストレスフルな生活でした。

でも、小学生だった私は
「自分の中に溜まったストレスの原因」
をまだ自分で自覚していませんでした。

それよりも、小学生の頃はまだ
自分の耳が聞こえないということがどういうことなのかということがよく分かってなくて

でもとにかく周りが言ってくる通り

「聞こえる人のようにならなくちゃ!」
「とにかく聞こえる人の真似をしないと!」
「聞こえる人の集団の中から外れてはいけない」

と必死で頑張ることしか頭にありませんでした。

なので、
自分の中にある疲れやモヤモヤの原因を
ちゃんと言葉に出すことができませんでした。

それでも、

「聞こえない、喋れないとダメなの?」
「今の私をそのまま好きになってくれないの?」

というモヤモヤした思いはいつもありました。

だから、私の代わりに
私の体が叫んでくれたのでしょう。

ただ、当時、親や周りの人たちはそこに気づいてくれませんでした。
(もしかしたら気づいてて、あえてそっとしていたのかもしれませんが)

なので、高校すぎて自然になくなるまで放置されていました。
心配してはくれていましたが・・


【実はストレスの原因はこれだけでなく親との関係もありますが、ここでは書きません】


3

今、ろう学校ではそこまでの厳しい訓練はなくなりつつあると聞いています。
そして「発音も大事だけど手話も必要」という考え方が広まっており、
小さい時から先生も親も手話で子どもに話しかけるようになってきているとのこと。

その一方で聾学校では「人工内耳をしてる子」も増えてきています。

人工内耳とは、聞こえない子の頭蓋骨を切り開いて
電極みたいなものを入れて手術して
聞こえる人のようにするというものです。

でもこれも、実際は
手術をしても完璧に聞こえる人と同じように聞こえるようになるわけではなく、
「ある程度聞こえが良くなった」に過ぎないのです。

ただ、手話にしろ発音にしろ人工内耳にしろ、
選ぶ権利はあるので、
どれがダメでどれがいいというのは言えません。

でも、これだけははっきり言えます。

どんな方法を取ったとしても、
聞こえない子が
「自分をそのまま受け入れてもらえる」という
安心感を得ることができるように。

そして一番は、聞こえない子が自分で

「私は聞こえないけど、それでもみんな愛してくれてるんだ」
「聞こえない自分でも、いいんだ」
「今の自分のありのままで、生きていいんだ」

と思えること。

その上で自分を否定されない生活があること。

そういう場を親や学校がまず作っていってほしいと思います。

私の場合は、
発音訓練も大事だというのは分かっていたけど、
それよりもまず
聞こえない、話せない私を受け入れて欲しかった。
そして、親やきょうだいとは
手話でコミュニケーションが取りたかった。
という思いがあります。

もしこれがあれば、
夜中、無意識に叫ぶことはなかったかもしれないな、と思っています。


なので、聞こえない子を持つ親のみなさま、
そして教員のみなさま、周りの方々、
どうかよろしくお願いします。


★★
ツィッターで悩みを話していた方には
私からの気持ちをもうお伝えしました
★★


今日は長くなってしまったけど、
ここまで読んでいただいてありがとうございました♬
それでは、また。



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